株主優待がもらえる株式投資は、自社製品や優待割引、図書カードのような金券とさまざま。
なかには、スポーツ観戦の招待券を株主優待で贈る企業もあります。スポーツ観戦が趣味の方には、とても魅力的ですよね。
けれども、投資初心者は、以下のようなことを不安に思う方もいるのではないでしょうか。
- スポーツ観戦できる株主優待がある銘柄が分からない。
- 株主優待のために、いくらまで投資してもいいの?
- 観戦チケットつき優待の株式投資で注意すべき点は?
そこでここでは、投資歴15年以上の主婦が実際に購入したスポーツ観戦の優待つき銘柄と注目の銘柄をご紹介します。
あわせて、投資の疑問点についても説明しますので、参考にしてくださいね。
スポーツ観戦好きが株式投資をするメリット
スポーツ観戦といえば、プロ野球やJリーグ、近年はワールドカップの影響もあってラグビーも人気ですね。
けれども、観戦したいのになかなかチケットが取れなかった経験はありませんか?
そんなときは、好きなチームの親会社の株主優待に注目してみましょう。観戦チケットや優待割引券がもらえる企業が少なからずありますよ。
スポーツ観戦好きにとっては、配当金+観戦チケットがもらえる銘柄はぜひとも保有したいところ。
テレビ観戦もいいですが、生観戦は選手たちの活躍する姿を間近に感じられるのが最大のメリット。
実際に観戦すれば、今まで以上にチームを応援したくなるはずです。
株主優待でスポーツ観戦チケットがもらえるおすすめ銘柄5選
プロ野球の親会社やJリーグのスポンサーの中には、株主優待として観戦チケットや優待割引を贈っている企業がいくつかあります。
ここでは、スポーツの観戦チケットがもらえるおすすめ銘柄5社を紹介します。
投資のハードルが高い銘柄もあるので、自分が投資できる資金の範囲内で検討してくださいね。
- 楽天
- ディー・エヌ・エー
- ヤマハ発動機
- 日本ハム
- 東京ドーム
初心者が知っておきたい株式投資の基本ワード
証券コード(銘柄コード):上場企業に対して付与される4桁の識別番号のことを指す。
おもな市場名略称:東1=東証1部、東2=東証2部、東マ=東証マザーズ、JQ=ジャスダック
楽天は、プロ野球チーム「東北楽天ゴールデンイーグルス」とJリーグサッカーチーム「ヴィッセル神戸」の親会社です。
両チームのチケット優待割引以外にも、お得な株主優待を取り揃えているので、野球ファン・サッカーファンのみならず、おすすめしたい銘柄です。
2019年10月の時点で、100株購入するのに必要な資金は10万円前後。かなり購入しやすい金額となっています。
- 2,000円相当の「楽天トラベル」国内宿泊クーポン(100株以上)。
- 「楽天Kobo」で電子書籍購入に対し「楽天スーパーポイント」を3倍増付与。
- 抽選で株主限定の「東北楽天ゴールデンイーグルス」「ヴィッセル神戸」グッズ。
- 「東北楽天ゴールデンイーグルス」主催の一軍公式戦、「ヴィッセル神戸」主催の公式戦の観戦チケットを優待価格で販売(100株以上)。
- 楽天証券で自社株式購入手数料30%ポイント還元(100株以上)。
- 「楽天市場」クーポン:100株以上で500円相当、1,000株以上で1,000円相当、5,000株以上で1,500円相当、10,000株以上で2,000円相当。5年以上継続保有の場合はさらに1枚増。
ディー・エヌ・エーは、プロ野球チーム「横浜DeNAベイスターズ」とプロバスケットボールチーム「川崎ブレイブサンダース」の親会社です。
株主優待の特徴として、2チームの優待に特化していることが挙げられます。
現在、横浜DeNAベイスターズのイベントが開催される公式戦は、プラチナチケットと言われるほど入手が困難なので、抽選に当たれば招待券がもらえるのはかなりお得。
野球ファン、バスケットボールファンにとっては、見逃せない銘柄です。
- 「横浜DeNAベイスターズ」主催の公式戦チケット:100株以上で1枚、300株以上で2枚。
- 「横浜DeNAベイスターズ」公式戦の人気試合招待(抽選)への応募:100株以上で1回。
- 「横浜DeNAベイスターズ」オフィシャルグッズショップの10%割引券:100株以上で1枚。
- 株主限定の感謝イベントへの応募(抽選):100株以上で、継続保有期間1年以上の場合1回。
- 「川崎ブレイブサンダース」主催試合の観戦チケット:100株以上で1枚、300株以上で2枚。
ヤマハ発動機は、二輪車やマリン、産業ロボットなどの事業を展開する企業で、Jリーグサッカーチーム「ジュビロ磐田」とラグビーチーム「ヤマハ発動機ジュビロ」を抱えています。
株主優待そのものに観戦チケットがあるわけではなく、付与されるポイントで選べる商品のなかに観戦チケットが含まれている形。
観戦チケット以外の選択肢があるので、観戦の都合のつかない株主にとってはありがたいですね。
- ポイント付与(12月のみ):100株以上で1,000ポイント、500株以上で2,000ポイント、1,000株以上で3,000ポイント。*3年以上継続保有の場合は1,000ポイント追加。*サッカーもラグビーも観戦ペアチケット=1,000ポイント。
- 自社カレンダー(6月のみ):1,000株以上で希望者のみ。
食肉業界大手の日本ハムは、プロ野球チーム「北海道日本ハムファイターズ」とJリーグサッカーチーム「セレッソ大阪」の親会社です。
優待品カタログの中に観戦チケットが含まれています。日本ハムのカタログなので、ハムやソーセージの詰め合わせのような魅力的な商品も多数。
選ぶのに迷ってしまいそうですね。観戦チケットを選ぶ場合、招待試合の日程が決まっているので注意してくださいね。
- 100株以上で1,500円相当の優待品カタログ:チケットを選んだ場合は、観戦チケット1人分(自由席)が贈呈される。
- 500株以上で5,000円相当の優待品カタログ:チケットを選んだ場合は、観戦ペアチケット(指定席)が贈呈される。*500株以上を3年以上5年未満保有の場合は7,500円相当、5年以上保有の場合は1万円相当の優待品カタログ。
東京ドームは、チームの親会社ではありませんが、東京ドームでの東京読売ジャイアンツと北海道日本ハムファイターズが主催する公式戦の観戦チケットが株主優待に含まれています。
ただし、1単元は100株ですが、株主優待は500株以上しか受けられません。
さらに、野球株主証は2,000株以上でないともらえないので、投資資金のハードルがかなり高くなります。
2019年10月の時点の株価で計算すると、2,000株を購入するには約200万円が必要です。
大きな投資額が必要な分、野球株主証は非常にお得な内容になっています。
- 東京ドーム株主優待得10チケット:500株以上で10ポイント、2,000株以上で20ポイント、1万株以上で30ポイント。*1ポイントから東京ドーム関連施設での利用が可能。
- 東京ドーム500円優待券:500株以上で6枚、5,000株以上で12枚、3万株以上で30枚贈呈。*東京ドーム関連施設および株主限定の通信販売で利用可能。
- 野球株主証:2,000株以上を3年以上5年未満継続保有で、巨人戦指定席C2枚または日本ハム戦指定席1枚を8試合分、同様に5年以上7年未満継続保有で12試合分、7年以上継続保有で16試合分のチケット引き換えが可能。*野球株主証を未使用の場合のみ、3年以上7年未満継続保有で株主限定の通信販売3,000円分、7年以上で6,000円分の利用が可能。
- 株主限定の通信販売:東京ドーム500円優待券と未使用の株主優待証を使用する場合のみ利用が可能。
株式投資にはリスクもある
株主優待狙いとはいえ、投資は投資なので、株価が下落するリスクはつきまといます。
そのとき、株主優待のためと割り切って株を持ち続けるのも、株主優待をあきらめて損切りをするのも個人の判断です。
ご紹介した銘柄の中には、高額な資金が必要な銘柄もあるので、観戦チケットの株主優待が目当てでも、リスクを考慮に入れておきましょう。
自分でチケットを購入したほうがよかったのでは?と後悔することになりかねません。
ですから、生活に影響のない余裕資金での投資をおすすめします。
観戦チケットつき株主優待のある銘柄を購入する際の注意点
株主優待の観戦チケットは、そのままチケットが贈られてくるわけではありません。購入する前に注意しなければならない点が5つあります。
- 招待試合の場合、その日程に観戦できるか。
- イベント開催により利用できない日がある。
- 継続保有期間によって優待内容が変わる。
- 観戦チケット以外に引き換える場合の有効期限。
- 優待チケットは1回で何人まで利用できるか。
以上の点をしっかりと確認してから株を購入しましょう。そうでないと、せっかくの株主優待をうまく活用できない可能性があります。
株主優待でスポーツ観戦チケットをゲットして、株主優待生活を楽しもう!
スポーツ観戦好きにとって、株主優待にスポーツ観戦チケットがある銘柄は、チケットの購入代金を考えるとかなりお得です。
毎年、株主優待が届くのが楽しみになりますね。優待に目がくらんで高額投資さえしなければ、大きなリスクを抱えることにもなりません。
ここでご紹介した銘柄以外にも、観戦チケットがもらえる銘柄はあります。応援したいチームがあれば、親会社の株主優待を探してみてくださいね。