離婚後の生活が成り立つどうか…
それを考えるためには、使うお金だけじゃなく、入ってくるお金=収入がいくらあるかも重要ですよね。
「現時点での貯金」と「今年の収入」から「今年の支出」を引いたら、翌年に繰り越せる貯金額が出ます。
この「翌年に繰り越せる貯金額」がマイナスにならないよう・マイナスになりそうなときの対処方法を考えるのが大切です。
まり子
給与や自営業での収入
給与の場合
社員やパートなどで企業勤めの方は、給与明細を確認して、一年間の手取り収入を計算してください。
もし、12か月分の給与明細はないけれど、源泉徴収票ならあるという方は、
「1. 支払金額」-「2.源泉徴収税額」-「3.社会保険料等の金額」
を計算してください。
源泉徴収票には住民税額がないので、給与明細の住民税額から一年間の住民税の金額を出して、上記からさらに引いてください。
これで一年間の手取り収入が計算できます。
(交通費が1カ月当たり15万円以上かかっている場合はもう少し計算が必要ですが、ここでは割愛します)
自営業の場合
自営業の場合、帳簿を確認して、家計にしている(貯金分含む)金額を計算してください。
養育費
養育費をもらっている場合、養育費の一年間の金額も計算しましょう。
児童手当
児童手当は、ひとり親家庭に限らずもらえる公的手当です。
金額は以下のとおりです。
児童の年齢 | 児童手当の額(一人あたり月額) |
3歳未満 | 一律15,000円 |
3歳以上 小学校修了前 | 10,000円 (第3子以降は15,000円) |
中学生 | 一律10,000円 |
多くのご家庭がこのとおりで計算できると思いますが、所得制限がありますので、念のため下記サイトでご確認ください。
児童扶養手当・特別児童扶養手当
児童扶養手当・特別児童扶養手当は、ひとり親家庭で支給対象となる方へ支給される公的手当です。
児童扶養手当の計算方法については、詳しくこちらで説明しています。
児童扶養手当(母子手当)の計算の仕方って?所得制限が収入アップの悩みのタネ?
横浜市のページを参考にしましたので、よろしければご参照くださいね。
また、障害のあるお子さんがいらっしゃるご家庭の場合、特別児童扶養手当を受給できる場合があります。
特別児童扶養手当につきましては、同じく横浜市のページをご確認ください。
上記以外
上記以外にも、例えば、不動産収入があるとか、ご実家から援助があるなど、家計(貯金含む)に組み込める収入があったら、書き出してくださいね。
忘れがちな収入で、貯蓄性のある保険や将来的に支給される年金があります。
保険
掛け捨ての保険ではなく、満期金や個人年金などがある保険もチェックしてください。
また、お子さんの学資保険も忘れずに…!
いつ、いくらもらえるか、保険証書を確認しましょう。
年金
ねんきんネットというサイトで、将来の年金見込額を確認することができます。
年金額の確認だけでなく、国民年金保険料の支払い状況なども確認できますので、ぜひ登録して確認してみてください。
まり子
給与収入や自営業の収入は、明らかに金額が変化することが分かっている場合、それも考慮しますが、まずは現状把握が必要なので、「こんな風に収入がアップしていくんじゃないか」という不確定要素の変化は考慮しなくて大丈夫です。
それは、ライフプランを立て終わった後に全体を見直してから、“こうありたい”などを考えていきましょう^^
こちらも計算してくださいね!
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