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牛乳石鹸のCMから見る夫婦のコミュニケーション

ご訪問ありがとうございます。
ファイナンシャル・プランナー/ライフデザインコーチの半沢まり子です。

少し前に話題になった牛乳石鹸のCMはご存知ですか?

CMの説明として書かれているのは・・・

父と子の絆。
とある男のなんでもない1日の物語。

昔気質で頑固な父親に育てられ、
反面教師にすることで今の幸せを手にした彼。

「家族思いの優しいパパ」。

でも、このままでいいのだろうか。ふとそんな疑問を抱く。

それでも、お風呂に入り、リセットし、自分を肯定して、
また明日へ向かっていく。

がんばるお父さんたちを応援するムービーです。

(出典:牛乳石鹸 WEBムービー「与えるもの」篇 フルVer. より)

まさに”炎上”というような、SNS上での賑わいでした。

確かに、「えぇっ?!」と思うような内容だと思いますが・・・

でも、意外にこんな夫婦っているのかもな、とも思います。

それよりも、このCMに共感したという記事の共感した方の声に、うーん・・・と思わされました。

イクメンはなぜ評価されないのか?牛乳石鹸CMに共感する理由(2017.9.19 AERA)

「落ち込んだ後輩を見つけなかったら、この男性は予定通り帰宅したんだと思いますよ。でも、見つけてしまった。子どもの誕生日はやり直しがきくかもしれないけど、いま目の前で落ち込んでいる後輩に手を差し伸べないわけにはいかない。それが管理職なんです。私だって、この状況なら同じように後輩を誘うと思いますよ」

子どもの誕生日はやり直しはきかないですよね・・・。

何が何でも帰ってきて、子どもの誕生日を祝おう、と言いたいわけではなく、考え方の話です。

子どもに「おめでとう」と言う行為とプレゼントを渡す行為は、後でもできるかもしれませんが、

仕事を終えてすぐにでも帰って「おめでとう」と言おうとしていた気持ちは、後から伝えることはできません。

そして、極端な例ですが、この後輩と飲んで帰る途中で、交通事故で自分が亡くなったら、おめでとうさえ言えない。

だからといって、後輩を見ぬふりして家に帰るのがいいとも別に思っていません。

管理職として必要な立場もあることでしょう。

では、どうすれば・・・。

日頃から、家庭でコミュニケーションを取る努力が必要なのではないでしょうか。

家族への気持ち、仕事や後輩へのスタンスなど、日頃から会話によってどう考えているかを共有しておき、

「こういう事情だから、少し寄って帰る。」

と、この日はそう妻に伝え、子どもに電話を代わって、取り急ぎ「おめでとう」と伝える。

それだけで、だいぶ違うのではないでしょうか。

イクメンが評価されない会社事情で、仕事と家事育児の両立が難しいなら、妻に理解を求める会話をしてみては如何でしょう。

妻も、夫が会社での立場をなくしてもいい、両立の努力をして過労で倒れてもいいなんて思っていないはずです。

どうしても夫が家事育児に手を出すことが難しいのであれば、ファミリーサポートをお願いする等、検討してもいいのです。

  • 「今、家庭の状況大変だよね」という思いを普段から夫婦で共有できている
  • 「どうしようか」を一緒に考える

どう対処するにしても、これができていたら、妻は気持ち的に満たされて、実際に「どうやって今を乗り切るか」を考えることに集中できます。

このように、気持ちをちゃんと伝えることは、妻にとっても大切なことです。

男性は「言わなくてもわかるだろう」だったり、面倒くさい気持ちで言わなかったりしますが、女性は「言わなくてもわかってほしい」気持ちがあります。

”察してほしい”ですね。

でも、人って相手の考えていることを完璧に察することはできません。

伝えたいことを伝わるように言わないと、相手に届かないんですよね。

私は元夫の海外赴任に帯同した際、中国語がまだ話せず、でも学用品の準備などをどうするか悩んでいました。

元夫に会社の方に聞いてみてほしいとお願いするも、「俺知らない」と言われたりして途方にくれたことがあります。

そんな時に、長女が転園先の幼稚園に馴染めず、でも頑張ろうと我慢をして、爪を噛んで内出血を起こしていたり、夜中に「いやー!!」と突然寝言で叫んだり時期がありました。

私もいっぱいいっぱいで、子どもを起こさないように、夜中に布団をかぶって声を殺して泣いたこともあります。

でも、寝室を別にしていた元夫は、ここまでだとは気付いていませんでした。

元夫も初めての海外赴任で大変だろうから、できる限り家族のことで煩わせてはいけないと思いつつ、さすがに長女が心配になり、ある日、

「今日は飲まずに帰ってきて、家族で食事をしてほしい。長女の様子を見てやってほしい。」

とお願いしたことがあります。

「今日は俺から同僚を寿司に誘っちゃったしなぁ〜。」と言われ、そこで諦めてしまいました。

でも、多分、察して欲しかったんですね。

良い妻だと思われたい、仕事の邪魔にならないと思われたい、だけど、今の状況を察してほしい。

この帯同期間中は離婚しませんでしたが、離婚話を持ちかけたことがあります。

”なぜ離婚?”と聞かれ、”上記のようなことが重なってもう夫婦でいる意味がわからない”と言った時に言われた言葉は、

「そこまで悩んでいると思わなかった。だって、大丈夫そうだったじゃない。」

でした。

実際に、私は布団の中以外で泣きませんでしたし、長女も自宅に戻れば(起きているときは)笑顔だったんです。

「長女が心配で・・・」だけじゃ、伝わらなかったんですね。

長女の様子も、私の悩みも。

楽しい気持ちを共有してもらうことは求めやすいけど、重い気持ちの共有を求めるのって、さらに気が重くなりますよね・・・。

でも、もし、これを読んでくださっている方が、まだ離婚を悩んでいる段階であれば、察してほしいことも言葉として出してみてほしいです。

離婚してしまえば、夫婦という関係の全てがなくなります。

「言わなくてもわかるだろう」とか「これくらい察してほしい」から、すれ違って離婚とならないように、伝わる言葉での夫婦間のコミュニケーションにぜひチャレンジなさってみてください。