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読書感想文が苦手な我が子。この宿題って必要?と思いつつ、こんな風に手伝いました。

夏休みも残り一週間となりました。

そろそろ、親子で宿題の総仕上げをされている頃ではないでしょうか?

 

我が家はそうです。。。

 

今年は最初にスケジュールをしっかり立てたおかげで、それほど悩んではいませんが、小学三年生の次女の悩みが『読書感想文』。

とりあえず、配布されている”読書感想文の書き方”の穴部分を埋めているみたいですが、想定通りつまづきました。

 

「ママ、書けない。”いちばん心に残ったところは”が、わからない。」

「うーん、じゃあ、読み終わった時に一番最初に思ったことは?」

「・・・ママ、おこらない?」

「えっ?うん、多分。」

「読み終わった!これで宿題ひとつ終わった!って思った。」

「それ以外は?」

「別にない。」

 

ソウデスカーーーーー。

 

読書感想文はなぜ自由研究じゃなくて必須宿題?

私は子どもの頃から本を読むことも好きだったし、読書感想文も嫌ではありませんでした。

本から学ぶこともたくさんあるし、ファンタジーの世界に想いを馳せることも楽しく感じます。

読書は、語彙力や表現力を増やすこともできますし、国語力は確実に上がるので、本を読むことは私はいいことだと思っています。

 

でも、読書って趣味の一つによく挙げられるように、好きな人もいれば苦手な人もいると思います。

感想を強制されているように感じてしまうのはイマイチだとも思うんですよね。

 

”読書感想文の書き方”の最後は、

「私はこの本から、( どのようなこと )を学びました。これから、( どうしたい )と思います」

で、締めくくられています。

 

「ママ・・・学んだこと、特にないんだけど・・・あ、おばけは暗闇でぽこって生まれるってこと?」

 

違う。求められているものは、それではない。

・・・感想ってもっと自由じゃダメなの?

 

「読書感想文は、なんのために書くのか?」

特に学校からもらった宿題プリントや先生からの説明はありませんでした。

ここが納得できていないので、なんかモヤモヤするんですよね。(私が)

読書感想文はなんのために書くのか?

気になったので、読書感想文全国コンクールのサイトを調べてみました。

Q.読書感想文は、何のために書くの?

A.書くことによって考えを深められるからです。読書感想文を書くことを通して思考の世界へ導かれ、著者が言いたかったことに思いをめぐらせたり、わからなかったことを解決したりできるのです。ですから読書感想文は「考える読書」ともいわれます。また、どんなに強く心を動かされても、時がたてばその記憶は薄れてしまいます。読書感想文は自分自身の記録です。読み返すことによって、いつでも「感動した自分」に出会うことができるのです。
感想文Q&Aより)

国語の教科書の”感想を書こう”のページも見ていたら、

・お話を楽しく読みましたか?

・感想を書くときに、どんなことに気をつけて読みましたか?

だって。

本を読むのに、感動することや、楽しいと感じることが前提だったり、感想を書くために気をつけて読むって何だそれ?です。

読書感想文ってネガティブな感想が排除されてるっぽく、感想を操作されているように感じるのが、嫌なのかもしれません。(私が)

とりあえず、読書感想文の意義は考えず、素直にありのままの感想文を作ろうと思いました。

感想を表現するのが苦手な子の作文

次女は、まさに感想を表現するのが苦手・・・というか、あまり感想がないタイプです。

結構な冊数の本を読んでいるのですが(読み聞かせで)、今まで純粋に楽しかった!と思った本はほとんどないとのこと。

盛り上がったり興味津々だったりしてる時のことを聞いたら、「人によって声色を変えているママのセリフが楽しい」とか「読んでもらっている時の姉のリアクションが面白い」とかでした。

 

そういう子は、たいてい感想が短いです。文字数が足りません。圧倒的に。

 

次女が読んだ本は、『ぼくはおばけのかていきょうし』。

山や森がなくなり、人間にバレないように共存しなくてはならなくなったおばけ達と、人間らしい仕草や格好を教えてあげる人間の男の子のお話です。

人間の男の子と一緒に変装して学校に通っている三つ目こぞう。仲間のお化けが両親・祖父母に変装して授業参観に来てくれたけどトラブルが・・・。

 

私が手伝ったのは、まずはメイン部分(”読書感想文の書き方”通りの部分)の完成。

  1. ”一番心に残ったところ”ではなく、”一番覚えているところ”や”どんなお話だった?”と聞き方を変える
    → お化けがくらやみの中でぽこっと生まれるって言ってたところ。
  2. そこを読んだの”感想”ではなく、”思ったこと”を聞く。
    → 面白いと思った。
  3. 何でそう思ったのか?
    → おばけがどうやって生まれるとか、考えたことがなかったし、ポコッていう表現が面白い。

これを丁寧な書き方に直して、メインは終わりです。

ここは、質問を言い換えて、一番印象に残っていることを引き出しました

(すっごいメインの話とはかけ離れた部分だったけど、そこは特に指摘しない。次女を尊重^^;)

 

これだけでは足りないので、肉付けとして、

  1. メインの登場人物に視点を移動する。
    → もし、次女が主人公のヒデくんだったら?
  2. そう考えた理由は?
  3. じゃあ、主人公のヒデくんがしたことについてどう思う?
  4. こういう時、次女は本当はどうありたい?

というのをひとかたまりとして、人間の主人公のヒデくんパターン、おばけの主人公の三つ目おばけパターン・・・と、大きな行動を起こしているメインキャラについて、メモ書きします。

4番の「次女は本当はどうありたい?」に注目し、ありたい姿が感想文のまとめに向くものを最後に配置します。

あとは字数を見比べて、メモ書きした登場人物を必要分、清書していきます。

 

次女は、

  1. もし、自分がおばけの家庭教師をしている人間のヒデくんだったら、
  2. いろいろやってあげるのも、考えてあげるのも面倒だから、家庭教師はしない
  3. ヒデくんは、自分ばっかり大変で叱られたりもしてたのに、おばけのためにいろいろしてあげてていい子だと思った
  4. 自分ばっかり大変だったり、叱られるのは嫌だけど、困っている人を助けられる人にはなりたい

というのが、まとまりが良かったので、これを最後に持ってきました。

手伝いをしても、子どもの力になる

書き上げた際、次女は達成感を口にしたあと、

「でも、私、自分で考えてなかったから・・・」

と、顔を曇らせました。

 

そんなことはありません。

 

私はあくまで、質問を言い換えたり、視点を変えたりすることを促しただけであって、中身は全て次女の考えたことです。

そして、全体の構成や細かい接続詞に関してアドバイスをしたくらいです。

「だから、お母さんは少しアドバイスしただけで、あなたが自分で考えて書きあげたんだから、自信を持っていいんだよ。」

と言ったら、晴れ晴れとした笑顔で再度達成感を叫んでいました。

 

結果的に、読書感想文全国コンクールの説明にあった「考える読書」になったと思います(考えてる内容は異なれど)。

 

次女は、決して感受性が弱いわけではありません。

「自分が本を読んでこう感じているんだ」ということを、意識しておらず、表現も苦手なだけです。

今回、「自分でここまでできた!」という自信がついたので、読書感想文に対する苦手意識も少し薄れたそうです。

 

読書感想文に限らず、勉強でも仕事でも、物事を読み取り、自分の言葉で表す機会は非常に多くあります。

読書感想文も『書く力』を養うことを目的にすると、親としてもファイト!と純粋に応援できるな、と思いました。