このページを開いたあなたは、こんな思いで迷っていませんか?
まり子
まり子
私も離婚を決意する前は、子どもにとって両親が揃っていた方がいいし、我慢できるだけ我慢しなきゃって思ってました。
実際のところはどうでしょう?
我慢できるうちは、我慢する。
このお仕事しているから、離婚推奨しているかというと、実はそんなことはないんです。
特に子どもがいる場合、離婚しなくてなんとかなるなら、しない方がいいと思ってます。
だから、『我慢できるうちは、我慢する。』を基本的にはオススメしています。
その理由は
- 精神的な不安
- 経済的な不安
です。
精神的な不安
精神的な面として、私は離婚を後悔したことは一度もないんですが、子どもに対する罪悪感があったりして辛いこともあったんですね。(「シングルマザーの離婚に対する子どもへの罪悪感。対処方法はこの4つ」の記事はこちら)
多くの子どもはやっぱり両親ともに好きで、離婚は大きく傷つくイベントだなって思います。
そして、私自身も、些細な日常にふと寂しさや辛さを感じることもあります。
まり子
これだけじゃなくて、夫婦で何気ない会話をしてそうなご近所さんを見たり、子どもの成長を誰かと話したかったり…。
そんなときに「はぁ…」と寂しさを感じます。でも、離婚したので独りで乗り越えなきゃなんですよね。
経済的な不安
そして、さらに重要なポイントなのは、経済面です。
児童手当や児童扶養手当という公的支援もありますが、それだけで生活ができる金額ではありません。
収入と支出の見込みを考えて、やっていけるのかを考えることが重要です。
離婚の目的って、「離婚後に子どもと幸せになりたい。理想の家族の形をイメージしておこう。」という記事でも書きましたが、「離婚して、今の問題がなくなること」じゃなくて、「離婚して、母子の幸せを手に入れること」だと思うんですね。
子どもにとって、母親の笑顔って幸せにつながる大きな要因です。
なので、離婚しても精神的・経済的に不安で、笑顔がない状態が予想されるのであれば、一旦、
まり子
でも、ただ我慢するのって辛いですよね。どこまで我慢…?と思うのではないでしょうか?
我慢できるうちって、どこまで?
死ぬまで我慢して夫婦?!と思うのも辛いし、我慢はダメ!な場合もあります。
我慢はダメ!な場合
まず、我慢しちゃダメ!なのは、あなたとお子さんの心身に危険がある場合です。
まり子
このDVと呼ばれる暴力は、手を出すだけではありません。
内閣府で「男女間における暴力に関する調査」という調査がされていますが、その中で「暴力」はこのように表現されています。
- 身体的暴行
なぐったり、けったり、物を投げつけたり、突き飛ばしたりするなどの身体に対する暴行。 - 心理的攻撃
人格を否定するような暴言、交友関係や行き先、電話・メールなどを細かく監視したり、長期間無視するなどの精神的な嫌 がらせ、あるいは、自分もしくは自分の家族に危 害が加えられるのではないかと恐怖を感じるような脅迫。 - 経済的圧迫
生活費を渡さない、貯金を勝手に使われる、外で働くことを妨害されるなど。 - 性的強要
嫌がっているのに性的な行為を強要される、見たくないポルノ映像等を見せられる、避妊に協力しないなど。
(出典:「平成29年度調査 男女間における暴力に関する調査 報告書」(内閣府)(http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/chousa/pdf/h29danjokan-gaiyo.pdf)をもとに執筆者作成)
また、千葉県ホームページの「DVとは?」のページもとてもわかりやすいです。
この場合は、我慢しないで、ぜひ支援機関にご相談くださいね。
男女共同参画局ホームページ「配偶者からの暴力被害者支援情報 支援の関係機関」
いつまで我慢?
じゃあ、いつまで?というのは、どうでしょう。
それは、「離婚した方がいいのかな?」という疑問形じゃなくて、「離婚して幸せになりたい。離婚に向けてなんらかの行動に移したい。」と言い切り形になったらです。
大きな判断・決断をするときって、誰かに「それでいいんだよ。」って後押ししてほしい気持ちがありますよね。
アドバイスしてもらったり、後押ししてもらうことで、より前に進めるという状況だったらいいんですが、離婚に関しては、「自分で決めたこと」という意識を持つことが大切です。
先ほど書いたように、離婚後って、精神的にも経済的にも不安を感じることがあります。
そういう落ちている精神状態って、その理由や原因を自分以外に求めたくなっちゃうんですよね。
まり子
まり子
私も迷う期間はかなりあって、「あ、これはダメだ。もう離婚だ。」って思ったのは、子どもへの悪影響を感じたときでした。(「私が離婚を決意した最後のきっかけと理由」の記事はこちら)
私のように子どもへの悪影響だったり、自分の人生をこのまま過ごしたくないだったり、いろんな理由がありますが、自分から「離婚しよう!」と思えるのが大切ですね。
我慢している間は、我慢するだけ?
我慢できるうちは我慢しようという間、ただ毎日を変わらず過ごすだけでは時間がもったいないです。
ここでやっておくのは、
- 経済力をつける。
- 夫婦関係の改善を試みる。
- 発散する。
です。
経済力をつける
先ほど挙げた「精神的不安」と「経済的不安」のうち、悩んでいる間にできることって、まずは仕事による経済力をつけることです。
とはいっても、今、働いていなかったり、ブランクがあったりすると、就職活動がうまくいかないこともあるでしょう。
- ハローワークの求職者支援制度を利用して、スキルを身につけたり、資格を取得する。
- マザーズハローワークの支援制度を利用して、パソコンのスキルなどを身につける。
- ハローワークの求人検索や求人サイトを見て、やりたい仕事をイメージする。
- いきなり正社員を考えず、パートから始めて経験を積む。
このように、お金をかけずにできるスキル獲得・スキルアップなどもあります。
焦らず、段階を踏んでいきましょう!
また、仕事をすることで、意識が夫以外に向いて気が紛れたり、自分自身に余裕が持てるようになったりして、もしかしたら、夫婦関係にもいい影響が出るかもしれません。
ただただ「我慢する」じゃなくて、タイミングがきたら離婚も選択できるし、夫婦を続けることも選択できるという状態にしたいですね。
夫婦関係の改善を試みる
そして、もうひとつが、夫婦関係の改善を試みることです。
「我慢している」と感じている状態で歩み寄るっていうのは、なかなか難しいかもしれません。
でも、歩み寄るのは、夫の機嫌をとるとか、そういうことじゃなくていいんです。
この「どこまで我慢?」と思っている方は、もう夫婦の会話自体を諦めている場合が多いと思うんですね。
なので、まずは会話することをがんばってみましょう!
まり子
ここでの話し方は、「こうしてほしいんだけど…」じゃなく、「私は、あなたにこうしてもらえると嬉しく感じる。」というように、「私は〜と感じます。」というIメッセージ(アイメッセージ)形式が有効です。
そうすると、責めたり、押し付けている印象が薄れるんですね。
といっても、「私は〜と感じます。」だと、会話が堅苦しくなるので、「私は、あなたがこうしてくれると嬉しい。」みたいな感じで大丈夫です!
そして、「こうしてほしい」の内容は、軽いものから始めましょう。夫婦関係がイマイチの状態で、いきなり、
まり子
夫にとって、比較的ハードルが低そうなことやあなたの気持ちを一つ、まずは伝えてみましょう。例えば、
まり子
この歩み寄る努力は、後々、「私は精一杯努力した。」って思えることにつながるんですね。
そうすると、最終的に離婚したとしても、未練や後悔がなく、離婚後の精神的不安を感じにくくする効果があるので、なんで私ばっかりって思うかもしれませんが、やっておいて損はないです。
発散する
そして、もうひとつ、ちゃんと発散することも重要です。
我慢して、歩み寄る努力もして…だけだと、本当に疲れるし、なんで私だけこんな思いしなきゃ…って思っちゃいます。
親しい友人や身近な人など、信頼できる相手にグチを言ったりして、溜め込まずに発散しましょう!
また、「決めるのは自分」と書いてきましたが、いろんな人の体験談やアドバイスを聞くのは、とても参考になります。
まり子
最後に
我慢の限界が来て離婚するにしても、我慢できるからしないにしても、「私がこうするのが一番いいと思ったから」というのが大切です。
これが、「子どものため」と言ってしまうと、子どもの心に負担をかけてしまって、結局子どものためになりません。
自分の選択した状況が、「なんで離婚しないの?」とか、誰か何か言われるかもしれませんが、あなたとお子さんにとっての一番いい状態を選ぶことが大切です。
我慢しつつ、経済力をつけ、夫とうまくやっていく方法も模索しながら、自分と子どものために、自分と子どもにいいように過ごしていきましょう。応援しています!
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